2016.10.31更新

皆様こんにちは、り耳鼻咽喉科です。
運転を伴うお仕事をしていると、「運転をしない」という選択肢はないので、眠気に襲われても無理に運転を続けてしまう傾向があると思います。
でも誰でもお分かりいただけると思いますが、これはとても危険な行為。
睡眠時無呼吸症候群が原因となっているのであれば、眠気に襲われるという症状は日々しょっちゅう起こるはずなので、なおさら危険です。

実際に睡眠時無呼吸症候群なのにもかかわらず、それが分かっていなかったもしくは分かっていたとしても無理をして・・・という状態で大きな事故は多発しています。
最近ですと関越自動車道で起こってしまった高速ツアーバス事故は、多くの方が記憶に新しいものではないかと思います。
乗客のうち七名がお亡くなりになり、三十八名が重軽傷という悲惨な事故でした。
この事故も、運転手の睡眠時無呼吸症候群症状が確認されています。

このようなことが二度と起こらないようにするためには、睡眠時無呼吸症候群であることに自身で気が付くこと。
そしてすぐに医療機関に相談し、治療をはじめることです。

り耳鼻咽喉科にも、お仕事ドライバーの方が睡眠時無呼吸症候群のチェックによくご来院されます。
プロ意識そして安全意識が高い方なのだなと、私も尊敬いたします。

投稿者: り耳鼻咽喉科

2016.10.28更新

皆様こんにちは、り耳鼻咽喉科です。
10月も半ばを過ぎ、秋らしくなってまいりました。

さて先日、睡眠時無呼吸症候群が原因の運転中の事故について、お話をさせて頂きました。
実際、睡眠時無呼吸症候群である人とそうでない人、どのぐらい居眠りによる事故数が異なるのでしょうか?

ある調査によると、運転中に起こる眠気の経験数に関しては、睡眠時無呼吸症候群患者の方が、そうでない人と比べて約4倍も多いそうです。
そして実際の居眠り運転経験数に関しては、約5倍も多くなっています。

運転中眠気に襲われたり、居眠り運転をしてしまうというのは、自分そして人の命までも奪ってしまう危険性がある事態です。
頻繁に眠気に襲われるようなことがあるという方は、まずは運転を控えること。
そして睡眠時無呼吸症候群なのではないかと疑い、以前こちらのブログでご紹介しているセルフチェックを行って、早めに医療機関にご相談いただくことを強くおすすめします。

り耳鼻咽喉科では、睡眠時無呼吸症候群の診断および治療を行っております。
「もしかして」と思われている方はぜひ、早めの診察を!
事故を起こしてからでは遅いのです。

投稿者: り耳鼻咽喉科

2016.10.24更新

よくメディアでも取り上げられますが、睡眠時無呼吸症候群が原因となり、運転中の事故につながるといったケースが後を絶ちません。
自動車もさることながら、電車・船・飛行機の運転における事故や未遂事故も数多く起こっています。

いろいろな過去の事故や未遂事故を見直してみると分かることがあるのですが、当事者自身が睡眠時無呼吸症候群であることを理解していなかったケースと、理解していたが強い自覚症状と危機感がなく、「大丈夫だ」と自己判断してしまっていたケースの二通りがあります。

医師としてお話をさせて頂くのであれば、このどちらも大変危険なことで、避けなければならない事態です。
またどんな乗り物であっても、事故は人の命に直結するものなので、当事者自身が睡眠時無呼吸症候群であることを理解していて起こってしまった事故は、その罪も重いと感じます。

睡眠時無呼吸症候群であると分かっているのであれば、運転は控えるようにしましょう。
そしてしっかりと治療を行っていく必要があります。
また、睡眠時無呼吸症候群であると理解しておらず運転をしてしまうことも、危険なことであるには変わりありません。
慢性的な睡眠不足が気になるという方は、睡眠時無呼吸症候群を疑って早めにり耳鼻咽喉科を受診していただくことで、事故を未然に防ぎましょう。

投稿者: り耳鼻咽喉科

2016.10.20更新

皆様こんにちは、り耳鼻咽喉科です。
さて、多くの方が悩んでいるいびき。
でもそのいびきが、横向き寝にするととまるという方も多いかと思います。

・横向き寝を上手く利用して、なるべく横向きで寝ようと心がけている
・癖になっていつも横向きで寝ている
・他人との旅行や出張の際、いびきをかかないよう横向きで寝ようと頑張りすぎて睡眠が浅い

このようなことに対して、思い当たるフシがある方も少なくはないでしょう。
いびきは、「たかがいびきでしょ」と軽視できるものではありません。
もちろん、「横向きで寝れば解決!」というものでもありません。

なぜ横向きになるといびきが出ないのかというと、仰向けで寝ると気道がせまくなりますが、横向きで寝ると気道がせまくならないというだけの話。
実際は、いびきをかく状況であるのは間違いありませんし、横向きになって治ったというものでもありません。
寝ている間に無意識に仰向け寝になってしまえば、いびきはもちろん、舌根が上気道に落ち込みやすくなりひどいと無呼吸状態に陥ります。
いびきを横向き寝でごまかさず、きちんと原因究明していきましょう。

り耳鼻咽喉科では、いびきの治療を行っております。
悩んでいるぐらいでしたら早めに受診していただき、ご相談していただければと思います。

投稿者: り耳鼻咽喉科

2016.10.11更新

睡眠時無呼吸症候群には、大きく分類して二つの種類があります。
今日はその種類について、ご説明していきたいと思います。

【閉塞性睡眠時無呼吸】

今までもこのブログで触れてきた、耳鼻咽喉科領域の睡眠時無呼吸症候群は、閉塞性睡眠時無呼吸といいます。
このブログを読んでくださっている方であれば、お分かりいただけていると思いますが、これは喉や気道がなんらかの要因でふさがってしまい呼吸がスムーズに行えなくなる、もしくは一時的にストップしてしまうタイプです。
実は睡眠時無呼吸症候群の約90パーセントは、この閉塞性睡眠時無呼吸であります。

【中枢性睡眠時無呼吸】

もう一つが、中枢性睡眠時無呼吸です。
これは、閉塞性睡眠時無呼吸のように喉や気道に対して、なんらかの異常があって起こる無呼吸ではありません。
脳の呼吸中枢の異常によって起こる無呼吸状態です。
つまり、脳から「呼吸をしろ!という信号が送られてこないので、呼吸が止まってしまうというものです。

中枢性睡眠時無呼吸になってしまう原因は明らかとなっておりませんが、心臓機能が弱まっている方の30~40パーセントに見受けられる症状なので、心臓の機能に影響されている可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群の患者様の中で中枢性睡眠時無呼吸のタイプの方は、ほんのわずかとされています。

投稿者: り耳鼻咽喉科

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