のどの病気
のどの病気

「風邪」から「咽頭がんや喉頭がん」まで、
あらゆる可能性を考えながら、慎重に診療を進めます。

風邪でもないのに、つかえる、異物感、しこり、声がれ、圧迫感、イガイガなどをのどに感じた場合には、注意が必要です。
「のど頭がん」「咽頭がん(のどのがん)」、喫煙や飲酒などによる「慢性的炎症」「慢性扁桃炎」「慢性副鼻腔炎」「胃食道逆流症」「甲状腺腫」「ドライマウス」などの可能性があります。

咽頭がん・喉頭がん

食生活の乱れ、喫煙、飲酒、刺激の強い食べ物・飲み物をよく口にされる方、食道がんの既往歴がある方は要注意です。
当院院長は頭頸部がん専門医です。診断には、内視鏡検査、触診、エコー検査が大切です。頭頸部がんは、症状に乏しいため早期発見が難しく、喫煙歴や飲酒歴のある方は、一度、検査をお勧めします。
内視鏡、胃カメラ、エコー、CT、MRI、血液検査を行って診断します。

症状

声がれ、のどの痛み、呼吸がしづらい、水や食べ物を飲み込みにくい、くびのリンパ節の腫れ、のどのひっかかり

治療

放射線療法、化学療法、手術。速やかに信頼のおける医療機関を紹介させていただきます。

危険性

食道がんの既往のある方は咽頭がんや喉頭がんを合併することが多いです。定期的な検査をおすすめします。

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扁桃腺の病気

扁桃腺の腫れは、耳鼻科の専門分野でもあります。症状が出てきたり、気になることがあれば、すぐに受診してください。

扁桃炎

症状

痛み、高熱、水や食べ物を飲み込みにくい。

治療

口腔内を清潔に保ち、鎮痛剤などを投与。また、点滴により脱水症状を防ぎ、抗生物質を投与します。ひどいときには、膿を出すために切開することもあります。

危険性

腫れが大きくなると、息がしづらくなり、窒息の危険性もあります。

扁桃肥大

症状

いびき、睡眠時の無呼吸、水や食べ物を飲み込みにくい。

治療

年4回以上の扁桃炎既往、睡眠時無呼吸症候群、扁桃病巣感染症(IgA腎症、掌蹠膿疱症の原因)があれば、手術により扁桃を摘出することがあります。扁桃肥大だけでは手術適応ではありません。

子どもののどの病気

溶連菌感染症

溶連菌とは、粘膜、皮膚、軟部組織などに疾患をもたらす細菌です。
15分で結果の出る検査キットがあります。
子供が「のど痛い」と言った場合には、必ずチェックする必要があります。

症状

のどの赤み・痛み、軽度の発熱、首のリンパ節の腫れ、いちご舌、手足の発疹。

治療

ペニシリン系抗菌薬(サワシリン)の10日間服用。

危険性

放っておくと、腎炎などの病気を発症することがあります。

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アデノウイルス感染症

アデノウイルスとは、プール熱、流行性結膜炎の原因ウイルスです。15分で結果の出る検査キットがありますので、疑わしい場合にはすぐに受診してください。

症状

軽度ののどの痛み、結膜炎、夕方からの高熱(日中は下がる)が3~5日続く。

治療

アデノウイルス単体に効く薬は今のところありません。安静にし、自然治癒力による回復を待ちます。
ただし、それぞれの症状に対して効果の期待できるお薬は処方いたします。

危険性

感染力が高い。タオル、食器などの共用は避け、症状が治まってからも2日間は学校を休んでください。

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しつこい咳

しつこい咳

「薬を飲んで3週間」
それでも治まらなければ検査が必要です。
「肺がん」「結核」「肺気腫」といった恐ろしい病気の可能性も。

咳は、何も風邪に限って現れる症状ではありません。

  • 3週間以上咳が続いている
  • 風邪でもないのに咳が出る
  • 発熱や鼻水が止まったのに咳だけ続いている
  • 咳止めを飲んでいるのに改善が見られない

以上のうち、ひとつでも当てはまる項目がある方は、速やかに受診しましょう。
しつこい咳が続く場合には、様々な病気を鑑別する必要があります。CT検査が必要になることもあります。

当院では、CT検査を森之宮病院と提携して行っております。両院の空き状況にもよりますが、「当院での診察」「森之宮病院でのCT撮影」「CT検査の結果を踏まえて、再び当院で診察・治療計画の相談」を一日の間に行うことも可能です。
※以下の期間はあくまで目安です。

3週間以上続く咳

  • 鼻、のどからくる咳
  • 喫煙、気管支の異常からくる咳
  • 胃食道逆流症らくる咳
  • ぜんそくからくる咳
  • アレルギーからくる咳
  • 副鼻腔炎からくる咳
  • 血圧の薬の副作用からくる咳
  • 肺がんからくる咳
  • 結核からくる咳
  • 肺気腫からくる咳

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声がれ

声がれ

「ただの声がれ」というものはありません。
声がれには必ず原因があります。

声がれは、必ずしも風邪が原因ではありません。喫煙、飲酒、仕事(教師、保育士、インストラクターなど)、喉頭がん、声帯を動かす神経(反回神経)の麻痺なども原因として考えられます。

  • 風邪でもないのに声がれが現れている
  • 1週間以上声がれが続いている

このような場合には要注意です。

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その他のがん、心臓疾患との関連性

声をつかさどる神経は、胸部を通過しています。そのため、心臓疾患、肺がんやその他のがんにより声の神経が圧迫され、声がれが起こることがあります。
声がれの原因は「のどの病気」だけではありません。

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