2016.10.11更新

睡眠時無呼吸症候群には、大きく分類して二つの種類があります。
今日はその種類について、ご説明していきたいと思います。

【閉塞性睡眠時無呼吸】

今までもこのブログで触れてきた、耳鼻咽喉科領域の睡眠時無呼吸症候群は、閉塞性睡眠時無呼吸といいます。
このブログを読んでくださっている方であれば、お分かりいただけていると思いますが、これは喉や気道がなんらかの要因でふさがってしまい呼吸がスムーズに行えなくなる、もしくは一時的にストップしてしまうタイプです。
実は睡眠時無呼吸症候群の約90パーセントは、この閉塞性睡眠時無呼吸であります。

【中枢性睡眠時無呼吸】

もう一つが、中枢性睡眠時無呼吸です。
これは、閉塞性睡眠時無呼吸のように喉や気道に対して、なんらかの異常があって起こる無呼吸ではありません。
脳の呼吸中枢の異常によって起こる無呼吸状態です。
つまり、脳から「呼吸をしろ!という信号が送られてこないので、呼吸が止まってしまうというものです。

中枢性睡眠時無呼吸になってしまう原因は明らかとなっておりませんが、心臓機能が弱まっている方の30~40パーセントに見受けられる症状なので、心臓の機能に影響されている可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群の患者様の中で中枢性睡眠時無呼吸のタイプの方は、ほんのわずかとされています。

投稿者: り耳鼻咽喉科

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