2016.06.23更新

メニエール病は、ストレスや寝不足、疲労やまじめな性格、気圧の変化などにとって、内耳のリンパが増えてしまい、水ぶくれになってしまって症状が出る病気です。

この内耳とは、蝸牛、三半規管、耳石器で構成されています。
蝸牛は、人の聴力に関わっています。
三半規管は皆様ご存知の通り、平衡感覚を司る場所です。
耳石器も平衡感覚に関わっています。
このどこに水ぶくれができるかで、メニエール病は症状が違います。

蝸牛に水ぶくれができた場合は、あまりめまいは感じないはずです。
三半規管、耳石器に水ぶくれができると、めまいの症状が出てきます。
両方に水ぶくれができることもあり、その場合はめまいも感じますし、難聴の自覚もあるはずです。

めまいの強さ弱さも人によって違います。
また、ぐるぐる回る回転性のめまいの人もいれば、フワフワする感じの非回転性のめまいの患者様もいます。

メニエール病の難しいところは、り耳鼻咽喉科の治療だけでは、完治が難しいことです。
先にもお話ししている通り、寝不足やストレス、疲労などが大きく関わっている病気なので、その根本的な原因を取り除かなければ、良くなっていきません。
つまり職場などの周囲の理解も治療には大切ですし、本人も「病気なのだから無理は禁物」と自覚しなければ、なかなか良い方向には進まないのです。

投稿者: り耳鼻咽喉科

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