2014.12.15更新

"子どもの病気という認識が強い「手足口病」。
実は、大人も感染します。

【子どもが手足口病になったら】

確かに、手足口病は5歳ぐらいまでの子どもに多い病気です。
小児科の医師および、保育園・幼稚園などの関係者の方々は、かなり見慣れている病気なので、パッと見れば分かるというほどのポピュラーな病気で、夏場に多く流行します。

ですが、周囲の子どもが手足口病になった場合、大人も感染リスクがあります。
「自分もうつるかも?」という意識をもって、特に、のどに激痛を覚えるような場合は、手足口病に感染したと疑って、り耳鼻咽喉科を受診なさってください。
親御さんだけでなく、今お話しした通り、保育園・幼稚園などの関係者の方々も感染する可能性が高いです。

【手足口病の治療】

手足口病の原因ウイルスは、主にコクサッキーウイルスA6、A16、A10、エンテロウイルス71(EV71)です。
感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染。
潜伏期間は3~5日後とされています。

症状としては、口の中、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹が出ます。
熱が出る患者様もいます。

残念ながら有効な治療薬も、予防ワクチンも存在しません。
なので、治療は対症療法となり、痛み止めや解熱剤、発疹用の軟膏などを処方する事になります。
滅多にありませんが、髄膜炎や脳炎などの合併症の可能性があります。
その為、経過観察は重要です。"

投稿者: り耳鼻咽喉科

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