2014.10.29更新

"今日は、甲状腺腫について、ご説明していきたいと思います。
甲状腺腫は、女性に多く、非常に頻度の高い疾患です。
甲状腺が腫れるパターンは2種類です。甲状腺が全体的に腫れるびまん性甲状腺腫と甲状腺の一部にしこりができる結節性性甲状腺腫です。結節性性甲状腺腫はいわゆる腫瘍でであることが多いです。

「腫瘍」なんて耳にしてしまいますと、ドキッとしてしまいますよね?
しかし、細胞診で良性であれば、そのほとんどに手術は必要なしとされています。甲状腺癌は放射線治療や化学療法の適応ではなく、手術が必要ですが、非常に予後良好な疾患です。

【甲状腺腫の診断】
正常な甲状腺は触知ができない臓器です。触知できる大きさであれば、検査することをお勧めします。
検査は、超音波エコー検査と血液検査でほとんどの甲状腺疾患を鑑別することができます。この検査により内科的治療が必要か手術が必要か治療の必要がないかを判断します。治療の必要がないものでも定期的な経過観察が必要な場合もあります。"

投稿者: り耳鼻咽喉科

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