2014.09.15更新

"学校の健康診断などで指摘されて、り耳鼻咽喉科へ親子で来院されるケースが多い症状に、「扁桃肥大」があります。
扁桃肥大の「扁桃」とは、一般的にはよく「扁桃腺」と呼ばれています。
のどの両脇に飛びだすように1個ずつあります。口蓋扁桃が正式名称です。
扁桃肥大とは、この飛び出している状態が大きいという事です。

大体、5〜7才ぐらいまでの時期に扁桃が一番大きくなります。
この時期を過ぎると徐々に小さくなってくのが通常です。

【症状】

口呼吸やいびき、無呼吸が主な症状です。息を吸うときに、のどの付け根や胸をへこませる呼吸(陥没呼吸)があればすぐ受診させて下さい。また、小児のいびき、睡眠時無呼吸は発育に関わります小学生では勉強や落ち着きにも影響します。


【治療法】
まず、睡眠ポリソムノグラフィーを行い、睡眠時無呼吸の正確な診断をする必要があります。
治療適応であれば、小児では手術(口蓋扁桃摘出術)によりいびき、無呼吸の症状は著明に改善します。アデノイド(鼻の奥にある扁桃腺)切除も経ようするのが一般です。手術時期は、3~6歳に行うことが多いですが、3歳未満でも診断されれば手術を行います。手術は全身麻酔下に行い、入院期間は約1週間です。"

投稿者: り耳鼻咽喉科

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