2014.09.08更新

"今日は、よく親御さんからご質問を受ける「アデノイド肥大」について、ご説明いたします。

鼻の突き当たりの位置にある扁桃のことをアデノイドと言います。
このアデノイドが様々な原因で大きくなり、その影響で耳や鼻に色々な症状を発症する事をアデノイド肥大と呼びます。

アデノイドは一生涯同じ大きさではなく、2歳~5歳の幼児期が一番大きく、そのあと徐々に小さくなっていきます。
そして思春期には、ほとんどわからなくなってしまいます。

アデノイド肥大の原因は、残念ながら特定できておりませんが、免疫に関連しているという説が有力です。

【症状】

アデノイド肥大により、鼻の空気の通り道が狭くなるため、鼻づまり、いびきなどがおこり、重症例では、は寝ている間に呼吸が一時的に止まる睡眠時無呼吸症候群が起こることもあります。
呼吸が上手くできないため、赤ちゃんですと哺乳がスムーズにいかないこともあります。
幼児・児童の場合は、寝不足や集中力低下に伴う、成長障害や学習障害などを生じることがあります。保存的治療をしても治りにくい「ちくのう症」ではアデノイド肥大をチェックする必要があります。

【治療法】
保存的治療で副鼻腔炎が治らない場合や睡眠時無呼吸症候群を併発している場合は、アデノイド切除手術を行います。口蓋扁桃摘出術や滲出性中耳炎の治療の鼓膜換気チューブ挿入術と同時に行われることがしばしばあります。"

投稿者: り耳鼻咽喉科

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