2014.08.15更新

"ここ数日、ヘルパンギーナで来院される子どもの患者様が増えてきています。
今日は、ヘルパンギーナについてお話していきます。

ヘルパンギーナは、小さなお子様がかかりやすい病気です。
エンテロウイルス群によるウイルス感染症ではありますが、昔から俗に言うところの夏風邪です。
ヘルパンギーナの特徴的な部分はこの「夏風邪」というところでして、つまり夏に流行するウイルス性感染症なのです。
大体6月~8月に多く、ちょうどお子さんの夏休み期間がピーク時期です。

症状としての特徴的なところは、まずは高熱。
高熱は通常、2~3日で落ち着きます。
そして、口内に水泡や水ぶくれが見られたり、のどちんこの部分に炎症が出たりします。
のどや口腔内が全体的に痛いので、食が進まなくなるお子さんが多いです。

ヘルパンギーナの特効薬はありません。
その為、治療は対症療法となります。
熱が高いケースが一般的なので、解熱剤を処方します。
そして、脱水症状に注意をしながら、経過観察を行います。
気を配ってあげたいのが、食べ物や飲み物です。
刺激性の高い飲み物や酸味の強い飲み物は、口腔内の痛みがある為、不向きです。
湯冷ましなどを与えるようにしましょう。

注意したいのが、合併症です。
万が一、4日以上熱が下がらない場合、髄膜炎等の合併症を発症している可能性が考えられます。
もし、り耳鼻咽喉科でヘルパンギーナと診察され、その後、熱が数日間下がらない場合は、急いで再診にいらしてください。"

投稿者: り耳鼻咽喉科

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