2014.08.08更新

"最近、り耳鼻咽喉科には今、アデノウイルス感染症の患者様が増えてきています。
そこで今回はこのアデノウイルス感染症の中でも、この時期多い、アデノウイルス3型についてお話しします。

アデノウイルス感染症は、様々な症状・病気を引き起こします。
大体潜伏期間は5~7日で、感染経路は便、飛沫、直接接触です。
インフルエンザの次に、人体からウイルスが検出される感染症であるとされていて、免疫がつきづらい為、インフルエンザ同様に何度も感染する可能性があります。

そして、この夏の時期に多いのが、アデノウイルス3型です。
プール熱という別名の方が患者様には、なじみが深いかもしれません。
夏場にプールを介して感染する事が多いのでこのように呼びますが、プールに入らなくても飛沫や直接接触で感染するので要注意です。

このアデノウイルス3型に感染しますと、高熱が3~7日ほど続きます。
扁桃腺の腫れが見られ、のどがとても痛くなります。
また結膜炎の症状も出てきます。

このアデノウイルス3型で起こる咽頭結膜熱は、学校において予防すべき伝染病(学校伝染病第2種)に指定されています。
症状が治まった後、2日間の登校・登園は禁止されています。
アデノウイルスの疑いがある場合は、迅速キットを使えば15分で検査できます。

アデノウイルス3型の特効薬はありません。
その為、治療は対症療法となります。
熱が高いケースが一般的なので、解熱剤を処方します。
また結膜炎には、抗生剤や抗炎症剤の目薬を処方し、様子を見ていきます。
中耳炎を併発する事もありますので、この際は中耳炎の治療も視野に、経過観察していきます。"

投稿者: り耳鼻咽喉科

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