2016.10.11更新

睡眠時無呼吸症候群には、大きく分類して二つの種類があります。
今日はその種類について、ご説明していきたいと思います。

【閉塞性睡眠時無呼吸】

今までもこのブログで触れてきた、耳鼻咽喉科領域の睡眠時無呼吸症候群は、閉塞性睡眠時無呼吸といいます。
このブログを読んでくださっている方であれば、お分かりいただけていると思いますが、これは喉や気道がなんらかの要因でふさがってしまい呼吸がスムーズに行えなくなる、もしくは一時的にストップしてしまうタイプです。
実は睡眠時無呼吸症候群の約90パーセントは、この閉塞性睡眠時無呼吸であります。

【中枢性睡眠時無呼吸】

もう一つが、中枢性睡眠時無呼吸です。
これは、閉塞性睡眠時無呼吸のように喉や気道に対して、なんらかの異常があって起こる無呼吸ではありません。
脳の呼吸中枢の異常によって起こる無呼吸状態です。
つまり、脳から「呼吸をしろ!という信号が送られてこないので、呼吸が止まってしまうというものです。

中枢性睡眠時無呼吸になってしまう原因は明らかとなっておりませんが、心臓機能が弱まっている方の30~40パーセントに見受けられる症状なので、心臓の機能に影響されている可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群の患者様の中で中枢性睡眠時無呼吸のタイプの方は、ほんのわずかとされています。

投稿者: り耳鼻咽喉科

2016.09.29更新

皆様こんにちは、り耳鼻咽喉科です。
先日のブログで、睡眠時無呼吸症候群の患者様には傾向があるとお話しし、太っている方に多いとお伝えしました。
本日はそれ以外の傾向をお話していきたいと思います。

まず愛煙家の方にも睡眠時無呼吸症候群の方は多いです。
特に、ヘビースモーカーの方は睡眠時無呼吸症候群になりやすい傾向にあります。
これはなぜかというと、睡眠時無呼吸症候群は首回りの気道が大きく関係しているからです。
タバコを吸う方の場合、この気道に炎症を起こすなど、気道を狭めてしまうトラブルを引き起こしやすく、それが睡眠時無呼吸症候群を引き起こしやすくなるのです。

また、お酒を飲まれる方、それも寝る直前まで大量に飲まれる方は特に、睡眠時無呼吸症候群になりやすい傾向にあります。
これはお酒のアルコールによって筋弛緩作用というものが起こり、喉や首回りの筋肉が緩んでしまい気道が狭くなってしまうためです。

睡眠時無呼吸症候群の予防を考えるのであれば、禁酒禁煙がベストです。
禁酒禁煙が難しいという方は、その量を減らしたり、お酒を寝る前には飲まないようにするなど、少しの工夫と我慢をすることが重要であると思います。

お酒やタバコは控えめに!
睡眠時無呼吸症候群を予防して健康的な日々を送りましょう。

投稿者: り耳鼻咽喉科

2016.09.26更新

皆様こんにちは、り耳鼻咽喉科です。
少し涼しくなってきたようにも感じる今日この頃です。

さて、睡眠時無呼吸症候群の患者様には傾向があります。
その傾向は多岐に渡るのですが、そのなかでも一番多いのが肥満です。
睡眠時無呼吸症候群の患者様の割合を見ても、太り気味の方が圧倒的に多いです。

すなわち、睡眠時無呼吸症候群を予防したいと考えるなら、まずは肥満予防です。
食生活を見直し、定期的な運動を心がけ、適正体重をキープしましょう。
すでに太ってしまっているという方は、ダイエットが必須です。
睡眠時無呼吸症候群は確かに治療できますが、その治療の中にもダイエットは含まれます。

睡眠時無呼吸症候群は、なってしまうと生活に大きな支障をもたらしますし、なによりもご本人がかなり辛いはずです。
睡眠時無呼吸症候群になってしまってからダイエットするよりは、予防としてダイエットをはじめる方が理想的だというのは、一目瞭然かと思います。

もちろん無理なダイエットをする必要はありません。
過度なダイエットは逆に、体調を悪くしてしまいます。
無理のない継続的なダイエットを心がけましょう。

投稿者: り耳鼻咽喉科

2016.09.16更新

皆様こんにちは、り耳鼻咽喉科です。
睡眠時無呼吸症候群かどうかということは、診察と検査で判断します。

まずは問診です。
先日のブログで書かせていただきました、セルフチェックのいずれかに該当するかどうかや、ご家族がいらっしゃる場合、あなたが寝ているときの様子のご家族の報告なども大変役立ちます。
また既往症や、自分で感じる自覚症状などもお話しください。

その問診の結果で睡眠時無呼吸症候群が疑わしい場合、睡眠検査を行います。
これで、睡眠時無呼吸症候群であることが分かるだけでなく、その度合いも分かります。

睡眠時無呼吸症候群は、軽症・中等症・重症と度合いを分類しており、その分類にも基準があります。
一時間睡眠する間の無呼吸・低呼吸の回数を計測します。
これを無呼吸低呼吸指数といいまして、この指数を元に分類します。
もちろん回数が多い=指数が高い方が重症です。

重度もしくは重度に近い場合は、迅速な治療が求められます。
睡眠時無呼吸症候群は治療で治る病気です。
り耳鼻咽喉科で、しっかりと治して健康的な毎日を過ごしましょう。

投稿者: り耳鼻咽喉科

2016.09.13更新

皆様こんにちは、り耳鼻咽喉科です。
先日、睡眠時無呼吸症候群について、このブログでちょっとだけお話をさせていただきましたところ、気になっている患者様が多いようで「自分も睡眠時無呼吸症候群なのではないか?」というご相談をたくさんいただくようになりました。
気にされている方多いのですね。

そこで、私が独自に考えたものではあるのですが、セルフチェック項目を考えてみました。

【睡眠時無呼吸症候群のセルフチェック】

① 家族に「寝ている間に呼吸が止まっているように感じる」といわれたことがある
② 太っている
③ 毎日寝不足感がある・日々日中眠い
④ 寝るときにいびきを毎日かく
⑤ 毎日寝起きなのに疲労感がある

どれもあてはまらないという方は、ひとまずは安心していただいて良いと思います。
このうち二つ以上あてはまる方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性もしくは予備軍である可能性が高いです。
もちろん、あてはまるものが一つだけでも要注意です。
り耳鼻咽喉科で、検査をして睡眠時無呼吸症候群かどうかを確認しましょう。

投稿者: り耳鼻咽喉科

2016.09.07更新

皆様こんにちは、り耳鼻咽喉科です。
9月に入り、午前中の時間帯のお子様の診察が減りました。
子ども好きな私としては、ちょっと寂しいような気がしてしまっています。

まだプールの授業もあると思われます。
プールの授業がある間は、いろいろな耳鼻のトラブルが生じやすくなります。
なにか異変に気が付いたときは、早めにり耳鼻咽喉科へお子様をお連れください。

さて、睡眠時無呼吸症候群という名前は皆様ご存知かと思います。
簡単にどのような症状なのかということも、メディアなどでよく取り上げられているので、理解されている方が多いでしょう。
今日は睡眠時無呼吸症候群について、もう少し詳しい情報をお伝えできればと思います。

睡眠時無呼吸症候群は英語では、Sleep Apnea Syndromeといいます。
そこからSASと呼ぶこともあります。
寝ている間に、無意識のうちに呼吸が止まってしまうという症状です。

医学的にはもっと細かく基準が決まっていて、10秒以上の気流停止が無呼吸とし、無呼吸であるとなっていて、寝ている間にその無呼吸状態が30回以上、もしくは一時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
寝ている間と表記しましたが、この時間も決まっていて七時間睡眠となっています。

投稿者: り耳鼻咽喉科

2016.08.30更新

皆様こんにちは、り耳鼻咽喉科です。
いびき解消のためは、肥満を解消するのが第一です。
太っていると気道が狭小し、いびきという現象が起りやすくなるのです。

「いびきなんて、自分は分からないし関係ない」と思っている方も多いかもしれませんが、睡眠時無呼吸症候群に繋がっていく可能性もあり、そうなると慢性的な睡眠不足になってしまいます。
睡眠時無呼吸症候群は世間的にも問題視されているのでご存知かと思いますが、寝不足で運転などをして事故を起こしては危険ですし、なにより毎日のことになってきますから、自分自身がお辛いと思います。

それに、いびきだけで自分が困っていることがなければそれで良いのかといえばそうではありません。
そばで寝ている家族やパートナーがいるのであれば、その方々の方が寝不足になってしまいます。
寝不足は精神的にも辛いので、特に自分に非がない寝不足となると、家族やパートナーもイライラしてきます。
そうなるといびき一つで、円満な関係が崩れていく可能性さえあります。

自分の健康のため、そして一緒に寝ている人のため。
いびきを解消できるよう、ダイエットをはじめましょう!

投稿者: り耳鼻咽喉科

2016.08.23更新

皆様こんにちは、り耳鼻咽喉科です。
いびき解消のために、体重を落としていきたいと考えている方に、おすすめしている栄養素がタンパク質です。

「体重を落とす」となると、皆様ついつい身体の重さだけに注目してしまいがちなのですが、本当に大切なのは、筋肉量と骨量を増やしつつ脂肪量を落とすことです。
よく体脂肪という言葉を聞きますよね?
この体脂肪を落としていくことが重要なのです。

筋肉量を増やすために欠かせないのがタンパク質です。
タンパク質には、肉魚などの動物性のタンパク質と、大豆を代表とする植物性のタンパク質がありますので、この両方をバランスよく摂取できるように献立を構成していきましょう。

注意したいのが、動物性タンパク質はカロリーが高かったり脂肪分も高いケースが多いので、摂取する量に気を配りましょう。
比較的鶏ささみや胸肉などは、タンパク質が豊富で脂肪分が控えめなのでおすすめです。
また青魚の脂肪分は、体に付きづらいですし、血液をサラサラにしてくれますのでこちらも、積極的に摂取したいところです。

タンパク質不足になってしまうと、脂肪も落ちるかもしれませんが同時に筋肉も落ちてしまいます。
それは「健康的な痩せ方」ではありません。
いびきが治まっても、それではNGです。

投稿者: り耳鼻咽喉科

2016.08.17更新

皆様こんにちは、り耳鼻咽喉科です。
先日のブログで、いびきの原因として多いのが肥満であるというお話をしました。
そしていびき解消のために、ダイエットをしましょうというお話をさせていただきました。

でもダイエットとおすすめすると、無茶をする患者様が多いのです。
特に女性は、無理なダイエットをしがちな傾向があるように感じます。

いびきのために無理なダイエットをするなど、逆に体を壊して本末転倒です!
肥満はいびきだけの話ではなく、身体全体の健康に関わる問題ですから、ダイエットは重要なことですが、体を壊さないよう正しいダイエットを行っていただきたいと思います。

今回のブログではダイエットにおける食事で、絶対にやってはいけないことをお話しします。
それは、〇〇だけ食べるダイエットというようなものです。
これも女性になぜか多いのですが、このダイエット法が良いと実行してしまう人がいます。

食べ物とはいろいろなものにいろいろな栄養素が入っていて、それをバランスよく摂取することで人は健康的に生きていけるのです。
つまりその〇〇がどんなに優れた栄養素の食べ物であったとしても、「それだけ」というのは、どうやってもバランスよく栄養素を摂取することはできないものなのです。

投稿者: り耳鼻咽喉科

2016.08.09更新

皆様こんにちは、り耳鼻咽喉科です。
毎日うだるほどの暑さで、来院される患者様も汗だくです。
当院に入るなり、「涼しい!」とおっしゃる患者様が大半の毎日です。

さて8月になり、もうすぐ夏季休暇という方も多いかと思います。
夏のレジャーを楽しもうと、お友達や同僚と旅行を計画されている方も多いのではないでしょうか?
でも普段からいびきをかく方は、旅行は楽しみではありますが夜のいびきを心配されていることでしょう。

いびきの原因はいろいろありますが、病的なものではないいびきの場合、多くの原因は「太りすぎ」です。
つまり治療として一番大切なのが、ダイエットになります。

本格的な夏ですし、露出も多い季節です。
いびきや体型で悩むぐらいならいい機会です!ダイエットをはじめましょう。
「今からはじめても、今年のバカンスには間に合わない!」という声が聞こえそうです。
確かにそれは事実です。
でもこのようなきっかけって、ダイエットにはとても大切なことです。
来年の夏の休暇のとき、思い悩むことがないようにしよう!という気持ちでダイエットをはじめましょう。

投稿者: り耳鼻咽喉科

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